「GO!GO!7188」は、大人気だったパンクロックバンドです。2012年2月10日に解散してしまって多くのファンが悲しみました。
解散理由はメンバー間の音楽性の考え方の相違だったようですが、イマイチ納得できないところがあったので詳しくまとめてみました。
「青いカンカンと~」とか「ジェットにんじん、空飛ぶニンジン」とか気になる歌詞も多くて、印象に残る曲が多かったですよね。今も唐突に聴きたくなったりする曲ばかりです。
いったいGOGO7188に何があったのでしょうか。
目次
GOGO7188の解散理由「ユウの脱退につき」理由はぼかさずに明言、ユウがいなければ7188ではない
「20周年のときはアルコール大作戦」(アコースティック大作戦にかけてる)と言っていたのに、12年で解散してしまいました。
そんなに仲が悪かったわけではなさそうですし、これだけ売れてメンバー同士のケンカくらいで解散なんてさすがにないでしょうから、やはりミュージシャンにとって大きな、”音楽性”、そして”感性”のズレが大きくなってしまったことが原因だったのでしょうか。
アッコの産休による活動休止が解散理由の原因だったのか
この時期、アッコが産休してましたから、それが原因なのかと考える人も多かったです。
しかし、解散の理由を発表するときは「ギターボーカルの中島優美の脱退により」という言葉の使い方でした。はっきり明言しています。
これはこのようにはっきり述べることで、解散理由はアッコが産休していたせいではない、という表明なのではないかと感じました。
アッコの子供が大きくなった時に、自分が産まれたせいで母親の音楽活動が終わったんだって思ったらかわいそうですし、アッコの子供への配慮もあったと邪推してしまいます。
バンドが解散する時、その解散理由はぼやかして感謝の意を述べるだけで終わる、なんてことは実際のところ非常に多いです。
しかし、GOGO7188はしっかりと説明してくれました。これはファンに対する誠実さと、そして7188を終わりにするという決意の表れだったのだと思います。
ユウが脱退を決意→ユウがいないならGOGO7188ではない→解散
解散発表時のメンバーのコメントを見れば分かりますが、ギタボのユウが脱退を決意し、後の2人が「ユウがいないならば7188ではない」と判断し、新メンバーを入れたり、2人だけで継続するという選択肢を選ばずに、解散に踏み切ったということです。
この3人が集まるからこそGOGO7188ができるので、1人でも欠ければGOGOではなくなってしまいます。アッコのコメントからもその気持ちを読み取ることが出来ます。
ユウは、解散発表時に「バンドとしては、まだまだ成長過程だったと思いますが、私はこのバンドにおける自分の役割に限界を感じ、日に日にその思いが強まって、これ以上GO!GO!としてステージに立ってはいけない、と感じたことが今回の決断の理由です。」「私が無理をして続けることこそ全ての人への裏切りであると思ったから、そうせざるをえませんでした。」とコメントしています。
上手くいっているように見えていたけど、自分の役割に限界を感じていたなんて…。音楽家の感じるものっていうのは、一般人には理解できないものなのかもしれません。
解散ライブをしなかった理由はユウの気持ちを尊重したから
ユウがGOGOとして限界を感じていて、「これ以上GO!GO!としてステージに立ってはいけない」ことが脱退、そして解散理由です。
だとすれば、解散ライブとしてまたステージに立つ、というのは矛盾してしまうというか、GOGO7188としてステージに立ってはいけないというユウの気持ちと反する行為ですよね。
ファンとしては最後に目に焼き付けるために解散ライブをしてほしかったという声、そしてあれが最後ならもっとライブに行っておけばよかった、という後悔が残ってしまいます。
しかし、そもそもなぜユウが脱退したいと思ったのかを考えれば、解散ライブをしなかったことも十分納得できます。
アッコはユウの気持ちを尊重した
アッコは解散の発表でこんなコメントをしています。
「バラバラな3人がひとつの場所に向かって走ってゆく、それがGO!GO!7188でした。でももうそれができなくなってしまいました。」「久しぶりに3人で集まって話しをして、その事を確信したので解散を決めました。」と語り、本音を吐露しています。
「ライヴバンドになりたくて、それを一番大事に考えてやってきて、最後にライヴができないのは心残りではありますが、それも含めて3人で話して決めたことです。」ともコメントしているので、アッコとしては解散ライブをやりたかったんだと思います。
その心残りがコメントにあらわれていますよね。しかしながら、3人でしっかりと話し合った結果、やらないことにしたのです。
もうGOGO7188としてはステージに立てないという、ユウの気持ちを尊重したんでしょう。
解散ライブやって欲しかったというファンの声も分かりますが、しかし本人たちが決めたことですから誰も責められないですし、それでこそ生モノのバンドという感じがします。
解散ライブをやらなかったことで、ファンに対してあまりにも不義理ではないかと主張する人もいましたが、奏でる本人の気持ちが淀んでいたら音楽もしんでしまいます。
そして、そんな魂のこもっていない音を届けるようなライブを開催してしまうことこそ、ファンに対して最大の裏切りになると考えたのではないでしょうか。
ユウの今後とチリヌルヲワカ
各々、別の道で頑張ることになりました。GOGO7188がバンドで売れている段階で既にソロ活動を始めていたので、その延長で新しい場所で音楽をやることに。
特にユウちゃんは、チリヌルヲワカで新しく活動をしていましたが、これはついて行けた人とそうでなかった人とで分かれているみたいですね。
ユウさんは、やっぱりいつまで経っても「元GOGO7188の人」という肩書がつきまとってしまいますし、新しい場所で自分の音楽を突き進めることができなければ「GOGO7188でやってればよかったのに」とか「解散しなきゃよかったのに」とか言われてしまいます。
ファンの中には、ユウさんの新しい活動の場についてきて応援を続けていたものの、何か違うと思って途中で応援するのをやめてしまった人もいます。
私もその中のひとりです。というのもやっぱり心のどこかで「別のGOGO7188」を求めてしまっていたんですよね。
でも、当然ながらもうGOGO7188はどこにもなく、チリヌルヲワカは全く別のものです。ユウちゃんの世界観、音楽性はしっかりと発揮されているけど、だからといってそれは別の新しい”GOGO7188”というわけではないです。
そして、チャットモンチーとか赤い公園とかに行きかけて、でもそれはやっぱ違うと思い直すファンの同士の方々もいるんじゃないかと思ったりしてます。笑
心の中に青春の思い出として、しまっておきます。