飯田圭織バスツアー事件はもはや伝説です。キッコーマンが烏龍茶を販売していることを世の中に広め、人生の迷路に迷い込む大人を多数輩出してしまったアノ事件。
当時、お金を払ってツアーに参加し、ひどい目に遭ったヲタの皆様は大変な思いをされたことでしょう。しかし、もはやネタとして昇華するしかありません。
現在では全てがネタと化した飯田圭織バスツアー、風化させないようにここに全てまとめておきます。
目次
飯田圭織のバスツアー7.7事件とは
2007年7月7日(土)、飯田圭織さんと前田有紀さんの日帰りバスツアーが開催されました。
参加費は日帰りバスツアーにしては高額な19,000円でした(一般的な旅行会社で開催される日帰りバスツアーは10,000~13,000円位が相場です)。
「大人の七夕祭り」と称して多くのファンを集めており、前年度2006年にも開催された人気のイベントでした。
そんな中、バスツアー前日の2007年7月6日、とんでもない報道がありました。飯田圭織さんの結婚&妊娠スクープ報道です。いわゆるデキ婚です。
赤ちゃんが出来たことは大変おめでたいことであり、デキ婚と揶揄するのは憚られますが、問題だったのは飯田圭織さんがアイドル商売をやっている女性であったこと(※2005年にモー娘。からは卒業済なので、禁忌を犯したわけではないことを付言しておきます)。
多くのファンがお金をつぎ込んでいる存在だったため、デキ婚となると応援していた方々の中には悲しむ者も出てくるでしょう。ファンは阿鼻叫喚、嗚咽を漏らして泣き散らかす殿方もいたようです。さあ、地獄のツアーの始まりです。
翌日のバスツアーを楽しみに待っていたタイミングでの結婚&妊娠報道で、一気に悲しみのどん底に突き落とされてしまったファンも多かったことでしょう。バスツアーはキャンセル続出するかと思いきや、参加費が高額だったこともあってか案外キャンセルは出なかったそうです。
飯田圭織のバスツアーはなぜ伝説となったのか
前日にデキ婚スクープされているだけでも相当な状態ですが、このバスツアーが伝説と呼ばれるようになったのは、これだけが原因ではありませんでした。
様々な不運が重なり、全体的に過酷なバスツアーとなったのです。
予定と違う場所へ連れていかれるヲタ
今回の日帰りバス旅行は「大人の納涼祭」と銘打っていて、行先は神奈川県相模原市の「さがみ湖ピクニックランド」が予定されていました。
ところが乗車していたファンによれば、出発後すぐに目的地が千葉県野田市の「清水公園」だと知らされたようです。え、予定と普通に違いますけど。笑
バスツアーで行き先が募集案内と違うってアリなのですか?恐ろしい世界です。
ついでに添乗員さんから当日バス車内で、飯田圭織さんの結婚の報告をされたんだそうです。キツすぎ。ファンのみなさんは修行僧かなにかだったんですか…?
肉1枚!ソーセージ1本!烏龍茶8人でシェア!バナナ2本食べたら人間失格!
バスツアー内で提供されたバーベキューの内容が、参加費19000円にしては酷いということで、ネタになっています。
- 肉は1人1枚
- ソーセージも1人1枚
- 8人テーブルに1.5リットル烏龍茶1本のみ
- バナナは1人1/3
- バナナを1人で2つ分食べたヲタがスタッフに「人として失格」と叱られた
デザートのバナナが1/3は、まるで動物園の餌みたいで面白すぎます。
ただ、実際バスツアーの食事なんて割とこんなものなので、思っている程ひどくはないかなというのが正直な印象ではあります。
バナナ2個分食べてスタッフに叱られているヲタも面白いですが、テーブル周辺にいる人数から考えて、自分が食べて良い分量を考えないで食べてしまうあたり、ちょっとそれもそれでどうなのかなと思うところです。
だからといって「人として失格」はさすがに言いすぎです。笑
こちらは当時のバスツアー参加者が持っていた「おしながき」、貴重な文献です。可愛らしいアイドルの文字と阿鼻叫喚のツアーの様子の対比は想像するだけで笑えてきます。
謎イベント巨大迷路で人生の迷路に迷い込むヲタ
バスツアー以降、聖地として語り継がれるようになったのが、清水公園にある立体巨大迷路「アクアベンチャー」です。
悲惨なバーベキューが終わった直後、「巨大迷路」体験という謎イベントが開催されました。
大きな迷路を大量の成人男性が進みます。ぞろぞろと迷路を歩くヲタたちの背中には悲壮感が漂っていたそうです。何の懲役だったのでしょうか。
「人生の迷路」という名言はここで誕生しました。
ヲタたちの精神状態も良くないですし、湿度が高すぎた天候も相まって、体調不良になる人が続出したそうです。バーベキューでお酒を飲んでいた参加者もいたので、中にはリバースしてしまった方もいたとか。
とはいえ、アクティビティの内容なんて、好きなアイドルと一緒に回れるなら何でも良いです。
では飯田圭織さんはどこにいたのかというと、妊娠中ということもあり、スタッフに身体を気遣われて園内を車で移動していたそうです。もちろん巨大迷路には参加していません。
迷路に迷い込んでいたのはヲタの皆様だけでした。
ちなみに悲しみの現場となった清水公園の巨大迷路は、老朽化の為、2020年6月30日をもって閉場しました。取り壊されて別の施設へと生まれ変わるようです。
迷路から出られずに置いて行かれたヲタ【漫画】
巨大迷路を抜け出すことが出来た者は、ミニライブ会場へ向かいます。しかし、この時迷路に閉じ込められたまま、置き去りにされたヲタもいたのだとかいわれています。
迷路に閉じ込められたヲタは、帰りのバスにも乗れずに、自力で東京まで戻ったとの噂です。
普通の旅行会社のバスツアーでは、参加者を置いていくなんて(本人がツアーから離れたいと申告した場合を除いて)あり得ない話かと思うのですが、飯田圭織バスツアーは一味違います。
バスの帰りの点呼で「1人足りなくない?」というスタッフに対して、別のスタッフが「大人なので別に自分で帰れるでしょ」と返していた…といった話もあります。
今となっては真偽を確認することは出来ませんが、全体的な運営状態を見れば、あり得ない話でもない気はします。
スケジュールとしては、迷路の後にミニライブなのでライブに遅れたくないですよね。
自分だけ迷路に取り残されて、外でライブが始まったとなれば悲しいので、きっとヲタたちは必死に迷路から出ようとしたのでしょう。
申し訳ないですが、想像するだけで笑ってしまいます。笑
迷路のゴールでは、脱出したヲタが口々に「暑い」「しんどい」と繰り返していたそうです。お疲れ様です。
これだけ人数がいれば、迷路から出られなくなってしまうヲタも出てきます。嘘か本当か分かりませんが、置き去りにされてしまったとか。
「未だに取り残された一部の飯田ファンが迷宮を彷徨い続けている」とネット上では語り継がれるようになりました。
お粗末ミニライブ
ツアーの締めとなるミニライブは、紅白の幕に台が設置された質素で粗末な会場で行われました。写真撮影やミニゲーム(あっち向いてホイ、クイズ、ものまね対決)がありました。
七夕だったので、短冊を書いていたのですが、飯田圭織さんは「みんながいつでも笑顔でいますように」と記載。
さすがにこの状況で笑顔を求めるのは鬼畜すぎますって…。笑
ここまでくるとまるでコントの世界にいるようで、笑うしかありません。
そして極めつけに飯田圭織さんは、ファンの前で拡声器で「結婚しました」報告をしました。
上から報告しろと言われていたのか、浮かれていて自己判断で伝えたのか分かりかねますが、今だったらかなりあり得ないですよね。
笑顔で報告する飯田圭織さんを目の前にしたら、ヲタは「おめでとー!」と言うしかないです。
おめでとうと言われた飯田圭織さんは、泣きそうになっていたと一説では言われていますが、ファンのヲタとしては「泣きたいのはこっちだよ…」と思っていたことでしょう。不憫でなりません。
悲しみの名コピペ「解散して帰宅の電車に一人で乗った途端に嗚咽してしまった」
飯田圭織さんのバスツアーでは、数々の名コピペが2chで生まれました。供養のために、ここに残しておきます。
737 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2007/07/07(土) 22:07:12.52 O
解散して帰宅の電車に一人で乗った途端に嗚咽してしまった
他の乗客の視線を意識してみっともないとは思ったが涙も泣き声も止まらない席から立ち上がる気力もなく家の最寄り駅を大分過ぎてから漸く下車した
今だに家に帰る気持ちにはなれずホームのベンチにへたり込んでいる
こんな惨めで虚しくて情けない気持ちになったのは生まれて初めてだ電車が入線してくる度いっそホームに飛び込もうかとも思ってしまう
帰りのバスの車内では十年間応援し続けてきた人間に対して
最後にこの仕打ちは酷過ぎるとも憤ってもいたが今はどうでも良い
本当にもう何もかもどうでも良い65: 名無し募集中。。。 2013/03/24(日) 12:31:56.65 O
>>14
伝説のコピペやな
762 名前:名無し募集中。。。投稿日:2007/07/07(土) 10:55:58.49 0
夜短冊を飾ってたらガイドが「七夕は一年に一度織姫様と彦星が会える日なんです」とかいってさ、ファンの皆さんも飯田さんに会えて良かったですね、なんて言うんだよそしたら誰かが急にちいさいこえで「彦星様見つかってよかったねカオリン」なんて言ってみんながざわざわしてから口々におめでとうを言い始めた
俺はそんなこと言えるわけないから下向いて唾飲んでたんだどんなバカヤロウがそんな偽善ぬかしてるのかと隣みたらさ
おめでとうとかいってるオッサンがみんな泣いてた
俺も泣いた55:風吹けば名無し:2014/01/22(水) 02:28:01.70 ID:Zen/PVfW
>>9
初めて見たけどワロタ164:風吹けば名無し:2014/01/22(水) 02:43:04.93 ID:SAhCoi2S
>>9
名作だわ
女性の添乗員さんが、マイクを取る。
「お待たせいたしました。これより出発いたします」それに続いて、
「ホームページやスポーツ紙などで既にご存知の方も
いらっしゃると思いますが・・・・」
と報告を始める。
車内にどっと笑いが起こる。コンサートの挨拶ですっかり
おなじみになった定型文も、一般人の添乗員さんが言うと
面白い。「おまえが言うのかよ」というツッコミたくなる。
3号車の添乗員さんは若い女性だったので、ヲタにとっては
弄りやすいタイプだったせいもあるだろう。「えっと、皆さんご存知で?」
「しらなーい、なになにー?」などと白々しいやり取りの後、
「飯田圭織さんが結婚されることになりました」
「ヒュー」とか「おめでとう!」などという言葉とともに拍手が
沸き起こる。
「つきましては、到着後に飯田圭織さんの方から皆様に
ご挨拶もうしあげます。なお、公式ホームページに掲載
された文書をまだ見てないという方は紙がありますので
お渡ししますが・・・」
「わーいちょーだいちょーだい」とまあ、3号車はこんな陽気な雰囲気だったが、比較的
マジヲタの多い1号車は北区さんによればお通夜状態
だったとかで、3号車でよかったとつくづく思う。
コピペを見ると、それぞれのバス号車によって雰囲気が違っていた様子が伺えて面白いです。
明るく悲しみを吹き飛ばしている号車もあれば、悲しみを正面から食らってお通夜状態になってしまった号車もあったようです。
基本的には申込の早い順に1号車から埋めていくので、気合いの入ったファンが1号車に集まります。
3号車に行くほど、まったりしたライトなファンが多くなります。そのため、1号車はお通夜状態、3号車は明るく元気な車内になったとそうです…。笑
飯田圭織のバスツアーでキッコーマンの烏龍茶が有名に
キッコーマンといえば醤油ですが、烏龍茶も出していたことが広く知られるようになったきっかけがこのバスツアーでもあります。
ツアー内で、7~8人で1.5リットルしか配給されなかった烏龍茶、良く見ると「キッコーマン製」です。
「キッコーマンって烏龍茶も出してたんだ」と、この事件をきっかけに知った人が多かったのも、伝説として語り継がれる話題の1つです。
この事件の後、キッコーマン製の烏龍茶を探した人もいたのですが、なかなか市販で見つけることはできなかったようです。
キッコーマンはこの時期、烏龍茶の他にも緑茶、はとむぎ茶を販売していたのですが、一般向けではなくて、業務用としての流通がほとんどでした。
飲食店でコップに注いだ状態で利用されるのが通常だったので、ペットボトルのまま提供されたのは飯田圭織バスツアーがほぼ初めてだったのではないでしょうか。
そのため、バスツアーをきっかけにキッコーマンブランドの烏龍茶があるのかと初めて一般に知られるようになったのではないかと思われます。
何故キッコーマンが烏龍茶を販売していたのか
キッコーマンはデルモンテと提携しています。デルモンテはケチャップで有名なブランドで、トマトジュースや野菜ジュースを販売している会社です。
上記の画像の通り、キッコーマンの公式HPの中でデルモンテブランドが紹介されており、結びつきが分かるかと思います。
2社の出会いは1963年と古く、長らく共に成長してきた会社でした。
提携先が飲料を販売していることもあり、一緒にキッコーマン飲料としてお茶類を出していたそうです。流通ルートがシェアできる等のメリットが何かあったのだと思われます。
しかしながら、現在ではキッコーマンブランドの烏龍茶は販売終了しています。バスツアーの少し後に終了してしまっていたようです。
飯田圭織のバスツアー参加者の怨念と呪い
飯田圭織さんの第一子(男の子)は、わずか6ヶ月でこの世を去っています。2008年1月22日に無事出産をされたのですが、出産直後に赤ちゃんに慢性腎不全が発覚しました。
出産時は「待ちに待った我が子を出産し、抱いたときは何ともいえぬ喜びと感動にあふれ、涙が止まりませんでした。同時にこの小さな命を守るのは、この世で私達夫婦しかいないと責任感と親心が芽生えました」と感動のコメントを残していましたが、すぐに悲しい現実に突き落とされてしまいました。
慢性腎不全は、腎機能が低下していってしまうもので、回復する見込みはほぼありません。飯田圭織さんは当時、毎日病院に通っていたそうです。
一度は退院できたものの、2008年7月27日朝に様子が急変してしまい、そのまま帰らなくなってしまいました。飯田圭織さんは悲しみのあまり泣き崩れる日々だったそうです。
この第一子は、あのバスツアー事件の時に飯田圭織さんのお腹の中にいた赤ちゃんです。
その為ネット上では、あの酷いバスツアーで多くのファンの気持ちを(わざとではなかったとしても)弄んでしまったことに対する「因果応報」「呪い」だという意見が飛び出て「伝説のバスツアーの呪い」として語り継がれることになったのでした…。
命が失われてしまった話なので、これを「呪い」だとネタにするのはさすがに良くないですね。
飯田圭織のバスツアーの運営から後日の謝罪は無かった
ネット上には「飯田圭織さんは後日このバスツアーの有様について謝罪をした」というような内容が書かれているのを見かけましたが、それはデマだとされています。
特段、運営からの謝罪は無かったそうです。
種々の哀愁は漂いましたが、バスツアー自体は滞りなく終わっています。謝罪を期待したファンはいたのかもしれませんが、これといった謝罪はなかったようです。
バスツアー"事件"なんて大げさなと当初は思っていましたが、これだけ多くの人を巻き込み、その人たちの感情を揺り動かしていることを考えると、十分「事件」と言ってもいい気がします。
関わったファンの皆様、お疲れ様でした。前を向いて生きていきましょう。
飯田圭織のバスツアー事件の参加者はその後、同窓会をしていた
飯田圭織バスツアーの参加者はその後、慰霊会同窓会を開催していることが分かりました。オフ会ということで、毎年集まっているようです。
今では家族ぐるみでの付き合いにもなっているそうで、固い絆が生まれていて最高です。
販売終了してしまったキッコーマンの烏龍茶は、当時の商品を忠実に再現したお手製のラベルを製作されていました。素晴らしすぎます、まるで本物です。
バナナはきちんと1/3サイズ、こちらも当時の悲劇を忠実に再現されています。
【更新】2024年も無事開催
2024年も無事開催されたようで、非常に安心しました。
X(旧Twitter)でハッシュタグ「#七夕祭飯田圭織バスツアー」で検索すると英霊たちの生存が確認できるので、気になる方におすすめです。
私は七夕になると、毎年検索しています。
マジラブの番組でもイジられていた
毎週火曜に放送されていた深夜番組、マヂカルラブリーの「マヂカルクリエイターズ」(2022年2月で放送終了)で、飯田圭織バスツアー事件が取り上げられたこともありました。