キャンディーズとして活躍していた伊藤蘭さんは、俳優の水谷豊さんと結婚しており、子供が1人います。子供の名前は水谷趣里さんで「趣里」の芸名で女優として活動しています。
子供の趣里さんは、今まで父親と母親を隠して二世であることを公表しないまま芸能活動をしてきましたが何故なのでしょうか。その理由や親子仲エピソードについても調べてまとめてみました。
目次
伊藤蘭の子供はただ一人。名前は水谷趣里
元キャンディーズ伊藤蘭さんは、1989年に俳優の水谷豊さんと結婚しました。1990年9月21日には第1子で長女の「水谷趣里」さんが生まれました。
伊藤蘭さんはこれが初婚で、子供は娘の水谷趣里さんただ一人のみです。
水谷豊さんは、前妻・ミッキーマッケンジーさんというアメリカ国籍の女性と離婚後に伊藤蘭さんと再婚しました。前妻との間に子供はいません。
一説には、水谷豊さんには「りょう」という名前の息子がいるのではないかと注目されていたことがありましたが、水谷豊さんに息子はいません。以前、娘の水谷趣里さんの熱愛が発覚したことがあり、その相手が俳優の田島優成さんで本名が「りょう」だったことから、噂になってしまっただけのようです。
女優としての活躍と評価。朝ドラにも出演経験あり
水谷趣里さんは「趣里」という名前で、女優として芸能活動をしています。朝ドラの連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロイン役に選出されたり、映画「生きてるだけで、愛。」の主演女優を務めたり、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したりと着々と女優としての実績を積み重ねています。
水谷趣里さんは、途中まで自分が伊藤蘭と水谷豊の子供であることを隠して女優活動をしてきたので、2人の子供だと知った視聴者の中には事実を知って驚く人も多いです。
「3年B組 金八先生ファイナル『最後の贈る言葉』」で女優デビューを果たし、以降たくさんの作品に出演して多々主演に抜擢されつつ、女優としての経験値を積み上げてきました。
書ききれない程たくさんの作品に出演されていて、下記はほんの一部に過ぎません。
2011 | 3年B組 金八先生ファイナル『最後の贈る言葉』 | 柴崎茜 役 |
2013 | 映画「おとぎ話みたい」 | 主演・高崎しほ 役 |
2013 | 映画「ジョフクの恋」 | 主演・本宮弓月 役 |
2015 | 映画「東京の日」 | 主演・アカリ 役 |
2016 | 連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」 | 藤ヶ谷(大塚)寿美子 役 |
2017 | 過ちスクランブル | 主演・君島理沙 役 |
2018 | 映画「生きてるだけで、愛。」 ※第33回高崎映画祭 最優秀主演女優賞 ※第42回日本アカデミー賞 新人俳優賞 ※おおさかシネマフェスティバル主演女優賞 | 主演・寧子 役 |
2018 | ドラマ「ブラックペアン」 ※コンフィデンスアワード・ドラマ賞 新人賞 | 猫田麻里 役 |
2018 | CM「ミクシィ・リクルートメント Find Job! 「先進途上人」篇」 | - |
2018 | CM「ダスキン クリーン・ケア 「くらしのリズムを整えよう」 | - |
2020 | 不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事 | ヒロイン・宇都宮実桜 役 |
2022 | サワコ 〜それは、果てなき復讐 | 主演・深井サワコ 役 |
2023 | 連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」 | 主演・花田鈴子(福來スズ子) 役 |
2023 | 東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた- | 主演・雁矢摩子 役 |
2023 | 映画「ほかげ」 | 主演 |
NHKの朝ドラへの出演経験もあり、2023年には「ブギウギ」で主演を担当しています。俳優や女優にとって、朝ドラで主演に選ばれることは「勲章」です。現在まで長く活躍し続けている俳優・女優は、朝ドラ出身者であることが非常に多いです。
水谷趣里さんもここまで登り詰めれば、将来をほぼ約束されたようなものではないでしょうか。
伊藤蘭の子供・水谷趣里はおっちょこちょいで父親似の性格
水谷趣里さんは、家でひとりに過ごすのが好きで根っからのインドア派です。
自宅では台詞を覚えたり、ネット配信のドラマを観て過ごしているそうです。マッサージにはたまに行くものの、トレーニングすらジムに通わず自宅でこなします。
母親・伊藤蘭さん曰く、水谷趣里さんは芝居に対する真摯な思いが強く努力を欠かさない気質は父親に似ているとのこと。
宅配ボックスの荷物をそのまま忘れたり、PASMOをたびたび失くしたりと、おっちょこちょいなところもあるそうです。
伊藤蘭の子供・水谷趣里は幼少期からバレリーナを目指していたが、怪我で挫折
水谷趣里さんは幼少期からバレエを習っていて、本格的に取り組んできました。
桐朋小学校・桐朋女子中学校を卒業後、都内インターナショナルスクールに3ヶ月通ってオーディションに合格。イギリスの超本場バレエ学校「アーツ・エディケーション・スクール」へ入学しました。
本場のイギリスへバレエ留学をしたものの、アキレス腱断裂や足首骨折など大きな怪我に度々見舞われてしまい、担当医師から「前みたいには踊れない」と告げられてしまいます。
治療をするため帰国してリハビリをしつつ練習を続けるも、以前のように踊ることが出来ずにバレリーナの夢を諦めざるを得ませんでした。ご両親もとても心配したことでしょう。
伊藤蘭の子供・水谷趣里が女優を目指したきっかけ・理由、背景
大検を取り、明治学院大学文学部芸術学科に入学して方向性を探す中、俳優兼映画監督の塩屋俊さん主宰の「アクターズクリニック」に軽い気持ちで参加したことをきっかけに、演技の素晴らしさに気づきます。
俳優の父親と歌手から女優になった母親の元に生まれた水谷趣里さんは、幼少期からご両親の出演作品を観て育ったので、女優業に興味がないわけではありませんでした。しかし、ビッグネームすぎるご両親と同じ道を進むのであれば、世間から「二世」と言われて揶揄されるであろうことは目に見えています。
生半可な覚悟で女優を目指すことはできないというプレッシャーの中で踏み出せずに迷っていましたが、塩屋俊さんに「お前は大丈夫だから頑張れ。女優を続けていけ」と強く背中を押してもらったことで、決意が固まりました。
その後、オーディションを受けて合格し「3年B組金八先生」での女優デビューを皮切りに、数々の作品に出演していきます。多忙な生活の中、女優で生きていく覚悟を決めた水谷趣里さんは、大学4年生で学校を中退し、女優の道へ進みました。
芸能界入りに伊藤蘭と水谷豊は賛成だった?反対だった?
女優の道を目指すか迷っていた時期、母親・伊藤蘭さんには思いを打ち明けて相談していました。伊藤蘭さんの舞台を見に行ったりもしていたようです。そのため、伊藤蘭さんは娘の思いを応援するつもりだったのでしょう。きっと伊藤蘭さんは芸能界入りに賛成してくれていたはずです。
一方で、父親・水谷豊さんには思いを伝えていなかったそうです。俳優歴の長い水谷豊さんは、業界の良い所も厳しい所も理解しています。水谷趣里さんが子供の頃から「こっちに来ちゃダメ」と言い聞かせていました。水谷豊さんは芸能界入りには反対だったようです。
水谷豊さんは「本音を言うと、趣里には芸能界に入ってほしくなかった。だってこの世界、どんな男がいるかわからないし。」とボヤいていたこともあります。
「天国と地獄を味わわなきゃいけない」と芸能界の厳しさを知り尽くした水谷豊さんだからこそ、娘にはそんな険しい道を歩いて欲しくないと心配していたのでしょう。
水谷趣里さんの芸能界入りには幼少期から反対していた水谷豊さんでしたが、デビューを果たして売れっ子女優として大活躍し、実績を出した今では応援する気持ちでいるのではないでしょうか。水谷豊さんは「今はもう自分の世界があるようなので、僕は一切何も言いません」とコメントを残しています。
伊藤蘭の子供・水谷趣里は「二世」への重圧から親子共演を避けてきた!
水谷趣里さんは芸能活動を始めた当初、両親の経歴や名前を伏せて活動していました。デビューから数年間、インタビュー取材を受ける際にも「親の名前を出さないこと」を条件にして「二世」で売り出すことを徹底的に排除してきたそうです。
ご両親が芸能人だと、いくら本人が影で努力した結果で成功していたとしても「親の七光りで売れた」「二世タレント」等々、好き勝手に言われてしまいます。「二世」として売り出した場合、最初は親の力で仕事を貰えるかもしれませんが、本人に実力が無ければ長続きしませんし、必ず親と比較され続けてしまいます。
水谷趣里さんは「二世タレント」としてのプレッシャーを避けるために親の名前をあえて伏せて、親子共演も避け続けてきました。自分の演技の実力だけで成功したいという強い意志があるのでしょう。事務所もその方針に賛同し、ご両親の名前を隠してきました。
古希(70歳のお祝い)を迎えた水谷豊さんは、今後の夢を聞かれた際「趣里とはまだ共演したことがないからしてみたい」と答えていましたが、親子共演をしてしまうと二世女優のイメージが強まってしまうので、水谷趣里さんは「パパのことは尊敬しているし、いずれは共演したい。でも、まだ早い!」と話し、親子共演を提案されても断り続けてきました。
親子共演が解禁された理由
着々と実力をつけてきた水谷趣里さんは、ついに2018年頃にトーク番組などで両親の名前を解禁しました。
2018年にドラマ「ブラックペアン」猫田麻里役で「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の新人賞を受賞、同年の主演女優映画「生きてるだけで、愛。」で第33回高崎映画祭 最優秀主演女優賞・第42回日本アカデミー賞 新人俳優賞・おおさかシネマフェスティバル主演女優賞を次々と受賞し、女優としての実力が大きく世間に評価されたことが理由で、両親の名前を解禁しても良いと考えたのでしょう。
母親の伊藤蘭さんは、3人の親子共演について「万が一、3人の共演が実現したとしても、それほど意識することなく、それぞれが俳優として芝居ができるとは思いますね」とインタビューで語っています。
3人がそれぞれ自立して良い関係を結べているなんて、素敵なご家庭ですね。
ずっと親子で仕事をすることを避けてきた水谷趣里さんでしたが、2023年10月に水谷豊さんと共同で「Trysome Bros.LLC合同会社」を設立しました。70歳を超えて、残る俳優人生も少なくなってきた水谷豊さんは、娘のためにチャレンジできる環境を作っておきたいという想いで立ち上げたそうです。
「僕の代が終わっても、趣里が継いでくれれば、そのまま続けられる。もし趣里が要らないなら、いつでも辞められる。どうにでもできる会社を1つ作ったんです」とコメントし、子供への愛情を語りました。
圧倒的な知名度を自分の実力で得た水谷趣里さんは、テレビ番組やドラマ作品での水谷豊さん・伊藤蘭さんとの親子共演を見られる日も近いのではないでしょうか。
伊藤蘭の子供・水谷趣里の幼少期からの両親からの育てられ方や教え、エピソード
水谷趣里さんは「自分のことはすべて自分で決めなさい」という両親の教育方針の下で育てられてきました。女優を道を決意してからは、自分で考えてやり方を決め、自ら進んで業界の方々とコミュニケーションを取り、多くの舞台や映画、ドラマに出演してきました。
水谷趣里さんの幼少期には、娘を想う両親の素敵なエピソードがいくつか残っています。
幼稚園の卒園式で、なんと伊藤蘭さんはキャンディーズ「春一番」の替え歌を出し物として披露してくれたことがあったそうです。「もうすぐ春ですね」の歌詞を「もうすぐ小学生ですね」となぞらえて、みんなで歌ったのだとか。
同級生の参観された父兄の方々や先生含めて、大変盛り上がったようです。
また、小学生の頃に親御さんが参加する舞台行事がありました。学校側から行事用の芝居を作ってくれないかと依頼された水谷豊さんは「三枚のお札」という童話の演出を担当してくれたそうです。学校側もプロに対してとんでもないお願いをしていますが、水谷豊さんは快く依頼を受けたそうです。
しかも伊藤蘭さんが主演を務め、水谷豊さん自身も和尚役で出演してくれたそうです。サービス精神が旺盛すぎます…!
伊藤蘭・水谷豊と子供・水谷趣里との親子仲は良好
水谷趣里さんは、2016年7月7日に「スタジオパークからこんにちは」に水谷豊さんが出演した際、家族への手紙を送っています。
父親として娘を大切にしてきた気持ちが伝わっていたことが分かり、水谷豊さんはとても嬉しそうでした。水谷趣里さんは父親・水谷豊さんと親子仲も良く、素敵な関係性を築けているのですね。
また、伊藤蘭さんとはツーショット写真も公開されていて、仲が良いことが伝わってきます。母親・伊藤蘭さんとも親子仲は良好なようです。
素敵な芸能一家として、今後の活躍も楽しみですね。
▼ 父親・水谷豊さんと母親・伊藤蘭さんの出会いや結婚に関するエピソード、夫婦仲についてはこちらの記事にまとめています!