カンニング竹山さんは、借金地獄に苦しんでいたことで非常に有名です。それどころか、現在進行形で数千万円の借金の抱えているとテレビ番組で公表していました。
芸人という職業は厳しい職業で、仕事で売れる前はえげつないバイトとの掛け持ち生活で極貧を味わう人がかなり多い職種。竹山さんも苦労してきたようです。
おまけに、若い頃はあまりにも社会のことが分からなかった故に、闇金方面へと手を出してしまったこともあったそうです。私たちも気を付けなければなりません。
芸能人の失敗談から学んで、自分に生かしましょう。
目次
カンニング竹山の借金地獄【父親の残した借金13億円】
カンニング竹山さんの借金地獄の片りんは、受け継いだ血筋に見え隠れしています。
竹山さんの父親は不動産事業をしており、幼稚園にベンツで送り迎えされるほど、順調だったそうです。お坊ちゃん出身だったんですね。
その後、会社が傾いて倒産すると、今度は借金取りに追いかけられるようになってしまいました。父親が初めて泣いたところを見たそうです。
父親は、13憶円もの巨額の借金を残して亡くなりました。
最初は肩代わりしなければならないのかと悩んだものの、相続を放棄することで難を逃れました。
また、ご家族の借金問題とは別件で、カンニング竹山さんは20代後半に債務整理をしています。「しくじり先生」に登壇し、その体験を発表していました。
裁判所での債務整理秘話
この頃の竹山さんはまだまだ若く、色々とナメていた時期だったようで、簡易裁判所でも不躾な態度を取っていました。
収入事情とか生活の様子などすべて明らかにしないといけないのですが、委員のおじいさんに対して、不遜な態度をとっていました。
委員おじいさんはそんな竹山さんの甘さを見抜き、一喝しました。
竹山「(ムキになって)ぺろんちょ!」
竹山「(号泣)」
竹山さんはこの大声を聞いてすぐに心が折れ、号泣したそうです。きちんと謝った竹山さんの姿を見て、おじいさんは、
と言って腰を上げ、各債権者(金融業者)との交渉対応をしてくれたのだそうです。
叱ってくれる大人は稀有な存在です。しかも他人ともあればなおさらそうです。叱ったところで、激高して逆切れする人もいるわけですし、受け止めてくれない人ばかりです。
「このまま手続きを進めてあげてもこの人を甘やかすだけで、何にもならない」と思ったからこそ、厳しく教えてくれたのでしょう。こういう素敵な年配者になりたいものです。
債務整理するほど借金をした理由
いったいなぜ債務整理するほど借金をしてしまったのでしょうか。
売れない芸人時代ですから、生活費に苦しんでいたのかな?と思ったのですが、どうやらそうではありませんでした。
しくじり先生の中で発表されていた借金理由を見る限りでは、さすがに世間を知らなさすぎる内容でした。お坊ちゃん育ちで、社会の怖さと残酷さが見えていなかったのかもしれません。
- メガネ
- 衣服
- 焼き肉などの飲食
- ギャンブル
- 後輩へのおごり
に借金したお金を浪費していました。芸人は借金してるのがかっこいいという謎の風潮をそのまま真に受けて「借金は芸の肥やし」「芸の為に借金して遊べ」などと嘯いていたそうです。
「芸の肥やし」…といった話は芸人によく聞く話ではあります。しかしながら、さすがに生活費ならまだしも、服飾や不要な外食、見栄のために借金をするなんて、良くないですよね。
最終的に債務整理までして払えなくなっちゃっているわけですし、他人に金銭的迷惑をかけて肥やされる芸なんて誇れるのか?と、疑問に思ってしまいます。
当時、竹山さんは「借金できるのはすごいこと」と考えていて、ある意味、芸人の「勲章」かのように捉えていた節があったのかもしれません。
確かに、借金自体は悪いことではありませんし、「借りられる」ということは、それだけ信用があるってことですから、あながち間違ってはいません。
ただし、その信用を積み上げていけるのは、借金して借りた資金を事業やビジネス、資産等に投資して拡大できる人人だけです。
遊興費や娯楽費、見栄のために浪費する人は、信用をすり減らし、いずれは借りられなくなります。金融機関のカモになっているだけです。
金利の計算ができなかった竹山さん
当初、大手消費者金融から10万円を借り、毎月2433円の返済をしていたそうです。これは利息分にあたる部分のみの金額で、元本は一切減らなかったそう。
いつまでも利息だけ払い続けてくれる「おいしいお客」になってしまっていました。
いくら借りていくら返すのか、今払っている金額は利息に充当されているのか、元本に充当されているのか…金利の計算ができない人はカモられまくります。
初回は抵抗があったものの、慣れてしまって2回目以降は、お金を借りているにも関わらず、「お金をおろす」感覚でATMから借金を繰り返してしまいました。
大手の消費者金融は、お金を借りやすい環境を町中に整えています。そもそも、なぜその消費者金融が大手にまで成長したのかといえば…竹山さんのような客がたくさんいたからなのでしょうね。
母親が借金を肩代わりして一旦チャラに
借りまくった結果、借金は80万円まで増えてしまいました。当時は1996年だったので、貸金業法上の上限金利は29.2%でした。どんどん借金は膨れていくばかり…
しかし、これらの借金は一度、見かねた母親が肩代わりして返済してくれました。
せっかくチャラになったのに、竹山さんは再度借金をしてしまいました。まだ売れてないですから生活費もカツカツ。そんな状態のところに、例の消費者金融が営業に来たことがきっかけでした。
消費者金融の顧客リストに載っていたのでしょう。「また借りませんか」との営業電話に乗せられて再度借金をしてしまい、しっかりとリピーターになってしまいました。
借りることへの抵抗がもはや無く、慣れてしまっていることから、どんどんと金額が膨れ上がっていきます。
竹山さんは借金が増えていくときの心理状態をこのように語っていました。
100万円未満 | まだいける |
100万円以上 | これ返せるのか? |
200万円以上 | 考えても仕方ない、ガンガン行こうぜ |
こうして、金額がかさむにつれて開き直っていった竹山さんの借金は、一気に450万円にまで膨らんでしまいました。
借金は必ずしも悪いものではないかと思います。事業に使うのであれば、借金は必要な選択肢である場合も多いにあります。
しかし、竹山さんの様に娯楽に消費したり、後輩に奢る見栄やプライドの為に浪費したりするのは、明らかに悪い借金の仕方です。一度冷静になり、諦めて債務整理するしか建て直せる方法はありません。
竹山さんの闇金体験談
行くとこまで行ってしまった竹山さんはついに闇金にまで手を出してしまいました。その時の強烈な体験談が語られています。
- 竹山さんは3万円を借りに来た
- 申込書に記入させられる
→最寄駅から自宅までの地図を書かされる
→地図でチェックされる - なぜか2万円しか渡されない
→申込書が1万円とのこと
キツイ取り立てで夜逃げ
さすが闇金で苛烈な取り立てが行われました。竹山さんは電車内の荷物を置き引きしようと考えたり、家賃を払い渋って返済に充てようと考えたり、かなり追い込まれてしまいました。
最終的に、夜逃げをしました。
彼女が定期預金で返済してくれたのに罪悪感ゼロ
見かねた当時の彼女が、自分の定期預金を使って返済をしてくれたそうです。
普通は罪悪感を感じて申し訳なくなる状況ではありますが、なんと竹山さんは感覚が完全におかしくなっていて、何も感じなかったようなのです。
当時を振り返り、現在ではすっかり反省している竹山さんは、周囲の人が肩代わりしてあげても本人の為にはならないと語っています。本人が反省したり、借金をもうやめようと悔い改めていなければ、何も変わりません。
最終的に「私といるとあなたがダメになるから」と彼女にフラれます。
今まで浮気をしても許され、借金すら肩代わりしてくれ、そんな彼女に捨てられてしまったこの言葉で竹山さんは目が覚めます。借金依存を断ち切ることを決意します。
贖罪の自力債務整理
生き方を根本的に見直そうと覚悟した竹山さんは、自力で債務整理することにしました。プロに頼むより、これは自分の力で苦しみながらしないとダメだと感じたからだとか。
この負の借金生活から抜け出すには、それくらいのパンチが必要だと考えたのでしょう。
東京の簡易裁判所に何度も通って、何とか手続きを進め、450万円の借金は180万円まで減りました。
「自分は債務整理を苦労して自力で行うことで罰を受けた」と感じるのが良いことなのか微妙なことなのかはよく分かりませんが、債務整理を自力で最後までやり遂げたことはすごいですよね。
現在、数千万円の借金
アベマTVの「カンニング竹山の土曜The NIGHT」という番組内で、竹山さんはいまだに借金はあってその額、数千万円だと言っていたそうです(2018年頃)。
いやいや、前回の借金450万円をはるかに上回ってますけど…。
芸能界って色々あるんですね。「最終的には破産すればよい」という趣旨のことをおっしゃっていましたね。ただし、死ぬことと逮捕されることだけはダメだと。芸人はどうせまともじゃないんだから、まともじゃないなりに生きていけとエールを送っていました。
ここまで来ると、むしろ清々しいですね!