バレーボール界で大活躍してきた黒後愛(くろごあい)さんは、国内外の大会で複数のタイトルを獲得し、非常に人気の選手ですが、2024年2月24日に東レアローズからの退団を発表しています。
オリンピック(リオ・2016年)にも出場経験があり、日本代表のエースだったため、引退の理由も気になる人が多いようです。一時期は怪我のニュースもありましたし、心配する声も多数見られます。
目次
黒後愛は引退したのではなく移籍をしただけ
黒後愛さんは2021~2022年のシーズン中、休養していました。2022年6月にチーム合流したものの、2023年5月24日に、東レアローズから退団することを公式HP上で発表しています。
このことから、体調不良で引退してしまうのではないかと噂されましたが、実際には引退ではなくて移籍をしただけです。移籍先のチームは、埼玉上尾メディックス。
現状にとどまらず、さらに成長できる環境を求めて移籍することを決めたそうです。
東レアローズには退団するメンバーの挨拶文が掲載され、その中に黒後愛さんのコメントもありました。感謝の言葉と今後も頑張っていく旨を語っています。
某ウイルスの影響もあって練習方法にも様々な制限が掛かってきた中、現役を続けていくことに不安があったそうです。
色々と考えた結果、再び頑張ることを決めて新天地への移籍をすることにしました。
黒後愛の休養発表と引退説の理由
黒後愛さんは休養していた為、2022年の女子バレーボール日本代表の選出に落選しました。2020年のオリンピック出場の後に体調を崩してしまい、その影響で休養に入ったといわれています。
オリンピックに向けての調整は、体はもちろん心にもかなりの負荷がかかっていたと推測します。長年目指してきたオリンピックが終わり、心持ちとしても一回休みたいと思ったのかもしれません。
一時期は代表合宿にも姿を見せず、国際的な大会にも一切出場していませんでした。
こういったことから、黒後愛さんはこのまま引退してしまうのではないかとの噂が囁かれ始めました。
引退説の理由①難病を発症した
黒後愛さんの引退説の理由として、難病を発症していたのではないかとの噂がありますが、本人から病気の発表は一切ありません。
長期の休養に入ったことから、実は難病が発覚したのではないか?と勘違いした人がいたのかもしれません。
引退説の理由②怪我をした
練習中に大きな怪我をしたことから休養に入り、引退を考えているのではないか?と噂になったこともありますが、これも根拠がありません。
2019年に右足首の故障をしていますが、引退を考えるほどの怪我ではありません。リハビリを経て、復帰していますので、怪我を理由に引退を考えることはなさそうです。
引退説の理由③妊娠した
年齢的に20代半ばに差し掛かったことから、実は妊娠したのではないかと一部のファンが疑ったため、噂になりました。
20~30代の女性が長期休養を発表すると、特に根拠が無くても反射的に「妊娠」をイメージしてしまう人も世間には多いのかもしれません。
しかし、黒後愛さんが妊娠した事実はありません。本人からそういった発表がされたこともありませんし、そもそもご結婚されておらず独身です。
引退説の理由④五輪予選敗退による精神的ストレス
意気込んで臨んだ東京オリンピックでは、女子バレーボール日本代表を中田久美監督が率いましたが、なんと予選敗退であっけなく終了してしまいました。
全12チームの中で成績は10位、1勝4敗でボロ負けしてしまい、メダルどころか決勝進出すらできませんでした。
監督は「伝説のチームを作る」と事前インタビューで宣言しており、「火の鳥NIPPON」と大手を振って応援されて期待感が高かっただけに、選手たちにとってこの残念な結果を受け入れることは難しかったかもしれません。
決勝進出を逃したのも、1996年のアトランタ五輪以来、25年ぶりのことでした。歴史的な大敗だったといっても過言ではないかもしれません。
チームのマネジメントが出来ていなかったり、ポジションの入れ替わりから一体感がないまま、本番を迎えてしまったこと、初戦でエースの古賀紗理那選手が負傷して離脱してしまったこと等、不運が重なり、バレー日本代表はオリンピックで結果を残すことができませんでした。
選手にとってはかなりショッキングな成績ですし、東京オリンピックの惨敗から受けた精神的なストレスは大きかったのではないかと思います。
SNSやメディアからの落胆の声やバッシングもあったので、責任感やプレッシャーに耐えかねて、疲れてしまったということも考えられます。
実際、黒後愛さんは自身のインスタで「自分と向き合う時間が必要だった」といった旨のコメントを残しています。
黒後愛の現在の活躍と今後の展望
黒後愛さんは新しく埼玉上尾メディックスに移籍し、代表復帰も果たしているので、今後ますます活躍してくれるはずです。
黒後愛さんが東レアローズを退団した際、実は同時に10名程が辞めています。
選手のみならず、コーチやマネージャー、通訳さんまで抜けているので、組織内で何か変化があったのだろうと推測できます。
この時期東レアローズは成績が低迷しており、チームの再編をする必要があったそうです。
菅野幸一郎監督は「チームの再編は必要だった」「若い選手にチャンスを与えたい」と新しいチーム作りについて語っていました。
成績が低迷していると、チーム内の雰囲気も悪くなってきますよね。6年間所属して愛着もあったとは思いますが、人間関係や空気感が合わなくなってきたのかもしれません。
移籍オファーをくれた埼玉上尾メディックスは、黒後愛さんが憧れていた木村沙織さんが監督を務めており、黒後愛さんに対して期待感を持ってくれていたそうです。
黒後愛さんにとって、今後活躍できそうな未来が描けたことから移籍を決めたのではないかと考えます。
自分を評価してくれなかったり、期待されていないなと感じる環境では、誰しも頑張ることはできません。退団間際の東レの空気がそうだったのかは分かりませんが、黒後愛さんにとって埼玉上尾メディックスの方が合っていると判断したのでしょう。
実際、移籍後に黒後愛さんは見事復活し、外れていたバレーボール女子日本代表への復帰を果たしています。
チーム移籍は黒後愛さんのバレーボールキャリアにとって、正しい選択でした。
黒後愛は極秘結婚した?
黒後愛さんには「極秘結婚」したのではないかとの噂があります。
これは長期休養をしていたことと、その時期に妊娠したのではないかと噂になっていたことから、休養期間中に、極秘で結婚したのではないかと囁かれるようになったからです。
しかし、上述した通り、黒後愛さんはまだ独身の未婚で結婚していません。極秘結婚も妊娠も、全く根拠がない噂です。
黒後愛が今後引退する可能性
休養を経て、心機一転チームを移籍して練習に励み、ようやく3シーズンぶりに日本代表へ復帰した黒後愛さんが直近で引退する可能性はほぼゼロでしょう。
ようやく波に乗ってきた感じがありますし、黒後愛さんは「チームメイトからのサポートを受けて順応できた」と語っており、新しいチームで上手くやれていることが伺えます。
黒後愛さんは「埼玉上尾のチームの雰囲気が大好き」とコメントしていたこともあり、今いる環境がかなり合っているのだろうと思われます。実際に代表復帰を果たしていて結果も出ているので、今後の活躍が楽しみです。
「パリ五輪に向けて頑張りたい」と意欲を示していましたし、次のオリンピックではぜひリベンジを果たして欲しいですね!