「ハンカチ王子」と呼ばれ、高校野球のアイドルだった斎藤佑樹選手は、プロ以降あまり目立った活躍を見ることはなくなってしまいました。
斎藤佑樹選手はなぜダメになってしまったのか、気になる人も多いようです。
一時期、斎藤佑樹さんといえば「女遊び」「ポルシェ」といった不穏なキーワードが検索結果に出ていました。純粋だったスター高校球児のその後を追ってみました。
目次
斎藤佑樹はなぜダメになったのか…元スター高校球児に飛び交う憶測
高校球児時代、圧倒的なスターだった斎藤佑樹選手。
今やとんでもなく遠くに行ってしまいましたが、田中将大選手と対決をする度に、世間では大きな話題になっていました。
早稲田実業時代
早稲田実業では1年生で既にベンチ入りをしていました。2年では出場を逃したものの、3年夏の甲子園でなんと早実が26年ぶりの決勝戦へ。
駒澤大学付属苫小牧高校の田中将大選手から三振を奪い、早実は甲子園で優勝しました。多くの人を感動に巻き込み、誰もが認める甲子園のスターになりました。
| 投球回 | 69 | |
| 投球数 | 948 | 歴代1位 |
| 奪三振 | 78 | 歴代2位（1位は板東英二83） |
同年秋に「国民体育大会」で再び苫小牧と対戦し、田中将大と戦いました。またもや早稲田実業の勝利（1-0）して、優勝投手として持ち上げられました。
早稲田大学へ進学
高校卒業後、進学せずにプロへの道を決めた田中将大選手と異なり、斎藤佑樹選手は早稲田大学へ進学しました。大学進学後も活躍は続きます。
- 東京六大学野球春季リーグ戦で1年生投手として史上初のベストナイン
- 1年生で史上初の最高殊勲選手（MVP）
- 秋季リーグで防御率0.78を出し最優秀防御率賞
- 秋季リーグでもベストナイン賞（2季連続）
- 3回目のベストナイン賞
パッと見ただけでも相当な大活躍です。大学4年生のときには主将となり、秋季リーグで8回途中までノーヒットノーラン、早稲田大学が優勝しました。
大学では通算30勝300奪三振を達成し、史上6人目の快挙でした。
ドラフト指名と年棒1500万円・契約金1憶円でプロ生活スタート
2010年ドラフト会議では、4球団が斎藤佑樹選手を1位指名しました。
新人としては破格の年俸1500万円＆契約金1憶円・出来高5000万円で、交渉権を獲得した日ハムと契約し、プロ野球人生がスタートしたのでした。
キラキラとプロ生活が送れるかと思いきや、なかなか大変な状態に…
| 年 | 主な状況 | 詳細 |
|---|---|---|
| 2011 | 怪我で全治3週間→2軍へ | 5月SB戦で途中降板。左内腹斜筋の捻挫で全治3週間、2軍行きが決定します。最終的には「6勝6敗 防御率2.69」の成績。 |
| 2012 | 2軍落ち→1軍→2軍 | 初完投勝利をしつつも、2軍を行ったり来たり。成績は12球団の全投手の中でなんとワースト1位 |
| 2013 | 2軍にて9失点 | なんとか1軍に戻るも、特にこれといった活躍は無し。 |
| ～2015 | 1軍に戻る | 特にこれといった活躍が無く…2015年は、防御率5.74。 |
| 2016 | チーム優勝 | チームは優勝したが、斎藤佑樹選手は未勝利。11試合に登板し0勝1敗、防御率4.56。4年連続の減俸、推定2000万円（前年比－300万円）で契約更改。 |
| 2017 | - | 背番号をアマ時代の「1」に変更 |
| ～ 2020 | - | 登板数も伸びず成績も揮わず |
| 2021 | 引退 | 10月に引退発表、10月17日に引退試合。 |
| 年 | 防御率 | 登板数 | 奪三振 | 勝利 | 敗北 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2011 | 2.69 | 19 | 62 | 6 | 6 |
| 2012 | 3.98 | 19 | 59 | 5 | 8 |
| 2013 | 13.50 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 2014 | 4.85 | 6 | 20 | 2 | 1 |
| 2015 | 5.74 | 12 | 24 | 1 | 3 |
| 2016 | 4.56 | 11 | 14 | 0 | 1 |
| 2017 | 6.75 | 6 | 14 | 1 | 3 |
| 2018 | 7.27 | 3 | 3 | 0 | 1 |
| 2019 | 4.71 | 11 | 12 | 0 | 2 |
| 2020 | - | - | - | - | - |
| 2021 | 0.00 | 1 | 0 | 0 | 0 |
プロに入ってあまり目立った活躍が出来ないまま、2021年10月に引退をされました。
プロで活躍できなかった理由
栄光を手にしていた高校時代とは打って変わって、2012年頃を境にはっきりと転落しています。プロ1年目がプロとして頂点だった…そんな悲しい意見すらあります。
斎藤佑樹選手がなぜダメになったのかについては、様々な意見があります。
野球に真摯に向き合わなかったからではないか
野球に取り組む姿勢を疑問視する声も多々あったそうです。
指導を受けて返事はしつつも、あまり実践せずにチームメイトから距離を置かれていたこともあった等の噂があります。
周りにしょぼい人や普通の人、才能はないけど努力だけで何とかこぎつけているような球児も多い高校野球界や大学野球界の中ではトップ層に行けますが、全員に才能があってしかもそんな才能ある人が平気で努力もしているプロの世界では、適応できずに落ちこぼれてしまったのかもしれません。
そこで自分に向き合い、今までの自分のやり方を捨てて、ゼロから学ぶつもりで素直に取り組んでいれば、結果は変わったのかもしれません。
こんな話がネット上では見つかります。
「例えばキャンプのブルペンで、ほかの投手がブルペンで150球投げ込んでいるのに、斎藤は30球そこそこで切り上げてしまいます。聞けば『いろいろと考えて投げているから、30球でも意味がある』なんてうそぶくので、深い思考の持ち主とカン違いしてしまうんですが、実際には大したことを考えていなかったりする（苦笑）野球への真摯さというか、とことんやってやろうという気概みたいなものがいまだに見えてこないんです」
週プレNEWSの取材「ダルビッシュも見放した日ハム・斎藤佑樹。栗山監督の"最後通告"で再生は？」
キャンプで決められたメニューの走り込みはこなすが、自主的なランニングは行っていなかった等の話もあります。
周りの属性が変わったことに気がつかず、プロ野球界に入っても、高校や大学のときと同じノリ・モチベーションで過ごしてしまったのかもしれません。
あまり野球に熱心ではなかったという噂もあります。
ダルビッシュ選手がまだ日ハムにいた頃、斎藤選手を引っ張り上げようと歩み寄ってくれたそうですが、すぐに見放されてしまったのだとか。
今まで野球漬けの生活をしてきて、ようやく解放されたことで、遅れた青春を取り戻すかのように遊びを覚えてしまったのかもしれません。
さんざんスター扱いをされてきたら、なかなか謙虚な姿勢を取り戻すことは困難です。ありのままの自分を見つめ直して、何が足りないのかを考えることは苦行です。
自分が「弱い」「下手」という現実に向き合うのは、相当な勇気がいることだからです。精神的にもしんどいはずです。
しかし、それがプロなのであり、それが出来ないのであれば追放されるだけのことです。
女遊びの噂について
ネット上や世間で話があった情報を一覧にしました。噂レベルのものも含みますので、ご注意ください。
| 2009 | 深田恭子 | 個室で焼肉デートの報道 |
| 2010 | 北川景子 | 噂程度 |
| - | 相武紗季 | 噂程度 |
| - | 道端ジェシカ | 噂程度 |
| 2011 | 元キャバ嬢(一般人) | 女性セブンにて斎藤佑樹選手の寝顔画像が掲載。タイトルは「私を抱いた裕ちゃんへ」 |
| 2012 | 小林麻耶 | これは双方が明確に否定している |
| 2016 | 宇賀なつみ | 試合に負けた日に合コンしていたとの噂 |
| 2017 | 一般女性 | フライデーにてデパート買い物デートが報道。 |
ぶっちゃけ上記の中には根も葉もない噂も多分に含まれているでしょう。ただ、報道されてしまった件については、画像が残っているので何ともいえない気持ちになります。
勝っていてイケイケな状況ならまだしも、成績は微妙で低迷している状態で飲み会へ行き、遊んでいたとなれば印象が悪くなってしまうのもやむを得ないのかもしれません。
プロ野球選手は神格化され過ぎている面も否めません。子供たちの将来の夢として、清廉潔白で質実剛健な生き方を求められる人生も、部外者ながら辛そうに感じます。
ポルシェをもらった噂
真偽は確認できないので、不明だということをあくまでも前提にお願いします。
ポルシェ（800万円）や財布、高級品、マンションまで、出版社の社長から提供されていたという噂があります。
ネット上では「おねだりしていた」との書かれ方をしていますが、実際の所は単に貰っただけで、尾ひれがついてしまっただけではないかと考えています。
世間では、こういった物質的な欲求にかまけていたから野球に集中できずに、成績が振るわなかったのではないかと推測する人もいます。
大学に行かずにプロ入りすればよかった？
スポーツ選手は体が第一です。そして体が資本ともなれば、もっとも大事なのは活躍する「年齢」です。
大学に行くことで遅らせた4年間、18～22歳という若くて体づくりに最適なタイミングで何をしていたのかが、明暗を分けたと考える人が多いです。
もしこの時期に、プロの指導の下で肉体造りに励んでいたとしたら、凄く良い選手になっていた未来があったかもしれません。
実際、斎藤選手の同期で高卒からプロ入りした人は、そのまま活躍している人が多いように思います。
「大学は、高校時代にがんばったけど、ドラフト上位に掛からなかった人が行く場所」という辛辣な意見もあります。
斎藤佑樹選手の場合は、高校卒業時点でドラフト指名が予想されていたので、あえて大学進学するのは珍しいケースでした。
逆に大学進学したことで、周りに強い敵やライバルがいない状態が長くなり、狭い世界で過ごしてしまったことで、野球への向き合い方やその後の精神的成長にとって、あまり良くない環境が作られてしまったのかもしれません。
才能の貯金が大学入学以降、徐々に失われ、その状態でプロ入りしてガス欠してしまった可能性も否めません。
と、いいつつ、しょせん庶民に真実は分かりません。本人にしか分からない苦しみはたくさんあったはずです。
真面目過ぎたのかもしれない
「自分のやり方でやって成果が出てきた」今までの人生がそれで全部上手く行っていた場合、その根深い思考を変えるのは中々難しいのです。
おまけに、言われた通りにやる学校生活や大学野球部等と違い、プロ野球の世界は「大人のビジネスの世界」です。汚い手を使ってくる大人はたくさんいます。
これは完全に個人の妄想ですけれども、もしかすると世の中が汚いということをあまり知らない野球少年を貶めるために、あの手この手を使って人間を陥落させるための誘惑を仕掛けたオトナがいたのかもしれません。学生時代と異なり、試合の勝ち負けはビジネスにつながります。
「年上の元キャバ嬢」の一連の流れも、不思議な点がたくさんあるように感じます。
といっても、プロとして大人としての自覚があれば誘惑も断ち切れるはずですから、悲しいかな結局は本人の心や覚悟の問題だったのかもしれません。
現在は「株式会社斎藤佑樹」の社長＆レポーターとして活躍中
2021年に引退してから会社を立ち上げ、現在は社長業に励んでおられます。引退後の話については別の記事で執筆しています。
新たな世界で、今後の活躍が楽しみですね。
